いつか魔法が解けてしまっても(2022.1.16 独りよがりな祈りと祝福)

※これは2022年1月16日にnote(閉鎖済)へ投稿した記事の再編集版です。

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正直に言う。

私はぶっちゃけスングァンちゃんが居なくても、ひいてはSEVENTEENさんが居なくても残念ながら生きて行ける。

 

 

アイドルは私の生活の一部ではあるけど、全てではないし、そもそもアイドルの存在自体一瞬のきらめきに過ぎなくて、だけどそれ以上に、推し変やペン卒なんて言葉があるファンの気持ちはもっと揺らぎやすく刹那的だろうな、とも思う。

 

今わたしは、この先こんなに素敵なアイドル達に出会うことは無いだろうという確信と、彼らへのこの情熱はいつまで持続するんだろうという冷静さが常に共存している状態で、一年後同じ熱量で推せてる自信があるかと聞かれたら首を捻ってしまう。だって明日のことすら分からないのに、一年後なんて分かりっこないから。

 

 

SEVENTEENさんに出会って、CARATという名前をもらった日から、ずっと魔法にかけられていると思っている。推しを夢中で推している時間は、魔法。カムバを待ち望み、SNSの通知が来る度に嬉しくなり、フォロワーさんとあれやこれやと語り合い、ふわふわと熱に浮かされるように指を走らせて、ただひたすらに想いを綴る。

 

でも、魔法の効力にはきっと終わりがある。

それはもしかしたら数十年後かもしれないし、意外と遠くない未来のことかもしれない。

この先彼らへの情熱が途絶えてしまっても、人生においてこんなにも魂を焦がしたアイドル達がいたことを、この先何度だって思い出したい。だから書く。これは、大好きなあの子への手紙でもあると同時に、いつか魔法が解けてしまった未来の自分自身への手紙でもある。

 

 

 

 

いわゆる「太陽属性」みたいな子が好きだった。 でもこれまでのそれはアニメのキャラクターにおける話で、初めて推した男性アイドルの、しかも最推しのメンバーもまさかそんな子になるとは思っていなかった。 だって生身の人間には、体温がある。心がある。生活がある。

仕事をする上であまり好きではない人に出会うかもしれないし、なにもしたくないなぁと思う日だってあるかもしれないし、私よりも遥かに多くの心無い言葉を浴びて傷付くこともあるかもしれない。

 

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明るくて天真爛漫で、それでいて頭の回転がとても早い気遣い屋さんの彼が、

どんなにバラエティ番組に呼ばれようと絶対にSEVENTEENという名前を背負って活動をこなす彼が、

故郷の気候と同じようにぴかぴかの晴れマークのような彼が、

いつだってグループの中の光のような存在として扱われることは、誇らしくもあり、少し不安にもなった。

 

だってお天気だってそうだ。ずっと晴れが続くと、次第に人々は雨を望むようになるし、ずっと暑い日が続けば、一瞬の曇り空の涼しさが心地よくなる。

 

だから、スングァンちゃんが時折見せる翳りのような部分に、私はとても安心感を覚えてしまう。

 

weverseで、元気そうに見えるでしょ?実は超疲れてるって素直に言えてしまうところや、クリスマスの華やかな雰囲気に馴染めなくて物悲しさを感じてしまうCARATに対して「僕もそうですよ」と寄り添ってくれるところもそうで、ステージを降りて、尚且つカメラも回っていない場所から発するスングァンちゃんの言葉を読んだり聞いたりすると、「あ、私は今一人の人間の男の子を見守っているんだな」と気付かされる事が多い。

 

 

ステージ上ではCARATに元気と愛をたくさん与えてくれるスングァンちゃんでも、誰かの力を借りたくなる夜があるということに何だか親近感を覚えて、以前こんな記事を書いた。

それくらい、私はアイドルが見せる「影」の部分に愛おしさを感じてしまう。

 

 

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晴天が好きだ。

空気が澄んでいて、お洗濯物がよく乾いて、お出かけするのに躊躇うこともないから。だけどそれは、時折挟まる雨や曇りの日があるからこその話だ。

 

雨でも、曇りでも、すべての天気に価値があるように。365日、毎日同じ天気などないように。今日のあなたが晴天でなくとも、どんよりとした雲が心を覆い尽くしていようとも、それすら尊いもので、無駄な感情などひとつもないのだと伝えてあげたい。 悲しみや痛みを無かったことにせず、どうか自分の気持ちを大切にしてほしい。

 

アイドル活動だけでなく、バラエティやバドミントンの仕事までこなしてしまうスングァンちゃんは花丸じゃ足りないくらいの優等生だ。

きっと現場スタッフからの信頼も厚いから、何度だって個人活動の声がかかるんだろう。

もちろん求められたお仕事を完璧にこなすのは大前提だからこそ、メンバーやCARATの前では常に完璧でいようとしなくてもいいんだよ、と思ってしまう。

 

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IN THE SOOPで誰がイケメンかを一人一人発表しようよ、という流れになった時に「イケメンじゃなくて魅力的かどうかにしようよ」と提案したのはスングァンちゃんだった。

メンバーと長年一緒に生活してきて、お互いの性格も分かっているうえで、それが決して悪意のない遊びの範疇であったとしても、そういうことを訂正できる姿は、アイドルである前に誰一人として傷付けようとしない彼自身の優しさだと思う。

 

私自身が優しくされた訳では無いのに、大好きな人が他の誰かに優しいと無性に嬉しい。

まるでザ☆ピ〜ス!のサビみたいなこんな気持ちはスングァンちゃんから教えてもらった。

 

 

初めはただ「かわいい!」という一心で目で追っていた彼のことを、知れば知るほど好きになってしまって、だけどそれは私にとって恋とも探究心とも違っていて、ただ突き動かされるようにその対象に惹かれている、としか言えなかった。

 

好きや愛してるよりも、もっとふさわしい言葉がありそうなのに、結局好きや愛してるとしか言えない自分がもどかしくて、消費行動だけではない推し方をずっと探していた。

だけど「あなたを愛してるから」「あなたのためを思って」なんて言葉であれこれ願望を押し付けることはしたくなかった。だってそれは愛という大義名分を振りかざした、ひどく傲慢で自己満足的な推し方だから。

 

 

 

人は変わっていく。

好きなものも、環境も、価値観も。

だからこそ、「昔の方がよかった」なんてことは絶対に言いたくなくて、私はその変化すらも一緒に楽しめる存在でありたいな、と思う。

人権なんて、あって無いようなアイドルという職業を選んだ彼を、傷付けることなく優しいまなざしを持って愛していきたい。

なにも手を施すことはできなくとも、あなたの気持ちを尊重してあげられるCARATのひとりでありたい。

 

あなたの気持ちをこの先も大切にすること。 それが、愛することの私なりの最適解だ。

 

 

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スングァンちゃん。

済州島がどんなに素敵な場所かも、一昔前のK-POPの魅力も、アメリカーノの美味しさも、あなたを好きにならないと気が付けないことばかりだったよ。 SEVENTEENのブ・スングァンとして、たくさんの幸せをいつもありがとう。

 

あなたが居なくても、私は生きていける。

だけど、SEVENTEENを好きになって、あなたを好きになってから、生きていくことがもっと楽しくなった。私の日常に、こんな素敵な魔法をかけてくれて、ありがとう。

 

大好きです。今日も。

でも、あなたに直接それを届けられるとしたら、ヨントンもいいけど、やっぱり満席のコンサート会場での、あの眩い光の中がいいな。たくさんの愛と喜びを共有できる、世界で一番幸せであろうその場所は、私はまだ画面でしか見た事がないけど息を飲むほど綺麗だった。だから愛を直接伝えられるのなら、あなたがひときわ輝くであろうその場所で、その大勢の歓声の中の一人としてがいい。

 

 

お誕生日おめでとう。

あなたの周りが、どうかあなたのことを大切にしてくれる人だけで溢れますように。あなたの優しさが利用されることなく、傷つかなくていいことで傷ついてしまうようなことがなく、疲れた時に疲れたと言えるような場所がこれからもずっとあなたの傍にあり続けますように。

 

 

今年の1月16日も、こうしてあなたを好きでいられてよかった。あなたを祝福できてよかった。願わくば、また一年後もこうしてあなたを好きなままで、この日を迎えられますように。

 

 

たまには疲れて崩れる時があっても、あえて大丈夫なふりをせずに、僕の横にいる12人のメンバーたちと、CARATたちと一緒に勝ち抜いてみせます。

 

再契約の時のあなたのこの言葉をお守りに。

そうだね。何があろうとも、私たち負けないでいようね。

 

 

 

2022.01.16 HAPPY SEUNGKWAN DAY.